皆さんは、投資で失敗したことってありますでしょうか。
俺はないよ!ていう人いますかね。
そういう方は、素晴らしく相場観があって、勉強もされていて、回避能力が高い方なのでしょう。
私は、以前FXで大失敗してしまいました!
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そう、事の始まりは2017年4月。
太陽光発電の消費税の還付があった。約300万ほど口座に現金が振り込まれ、「ここから、FXのスワップポイントで金利生活だな・・( ´艸`)」
そう思っていました。そう・・・あのときは。
その数か月前、〇〇貿易のセミナーに行き、その時の有名人「イクメン大家」さんの不動産の話を聞きにいってきました。
※「イクメン大家」さんは、1法人1物件スキームを広めた時代の寵児。その後、投資規模200億以上まで拡大し、インターネット上などの表舞台には出てこなくなってしまいました。きっと大成功されているかと思います。
セミナー最後にFXの「トルコリラ」の紹介がありました。
セミナーが終了したので、帰る方もちらほら。
その時は、FXには少しも興味がなく、どんな世界なのか聞いてみようと最後まで聞いてみたのです。
その時のトルコリラの金利が8%程度でした。
証拠金12,000円で1枚(10,000通貨)のトルコリラを購入することができました。(現在は、証拠金10,000円ほどで10000通貨)
世の中には、そんな高い金利があるんだと感じたものです。
この時のスワップポイントが、1枚(10000通貨)トルコリラを持つと、だいたい毎日100円入ってきました。単純計算で、1枚持つと年間36,000円入ってくる計算です。
僕は、この時「こんなおいしい話に乗らないては無い!!」と感じました。
〇〇貿易の話では、
・当時トルコは世界第17位の経済大国。
・人口ボーナス期で、今後も経済発展が期待される国。
・いままではずーっと通貨安であったが、下げ止まっていてここから反転が期待される。
・現在が30円程度であり、20円まで下がることは国が無くなるぐらい可能性が低い。
・仮に下がったとしても、1年経てば、為替が3円分下がった分のスワップポイントが貯まる。
・・・そういった説明だったと認識しています。
それを聞いて、「ほとんどリスクないじゃん!!」と感じてしまい、
薦められるがまま、初回50万を入金して、5枚ほど購入しました(証拠金60,000円)。
これを1年間持ち続けると、年間で180,000円入ってきます。
僕はこの時、「計算上こんなおいしいんだったら、事業の消費税の還付金全部つっこもう!!」
そう思ってしまいました・・・
・・・・そう、これが無知のなせる業。
「トルコリラ」は、2008年のリーマンショック以降、これ以上下がるわけないだろうという期待を裏切り、ずーーーーーーーっと下がり続ける地獄の通貨だったのです!!
トルコリラは、2008年には1トルコリラ80円程度でした。
僕の購入時期の2017年の価格は、30円ほど。価格がレンジに入り、ほぼほぼ底値だと言われていました。(貿易会社が言ってました)
購入後、特別通貨の変動を意識することなく穏やかな日々を過ごしていました。
5枚しか買ってないので、約9円下落しなければロスカットされることは無いので、1年間放置しよってことで・・・
・・・すると、ある日、購入した会社のアドバイザーから連絡がきて、いま29円に下がってますが、安心してください。上昇しますから!!ここがチャンスです!買い増ししてくださいって言うんです。
その時僕は、「ふーん下がってるんだ。危ないな~そのまま放置しよ。」と特に買い増ししませんでした。
その後、また連絡が来て、「32円に上がりました。上昇トレンドになると思いますので、一回下がったら買いましょう!」と言われました。
そんなに動くんだ・・・、あの時買っていれば3円分の値幅がとれたのか・・・「よーし、消費税の還付金300万全部ぶっこむぞ!」って息巻いてました。
その後、見事に30.6円程度に下がり、30枚ほど購入です。
30枚もっていれば・・・単純計算で、1年間で108万のスワップポイント!
もう、妄想だけで「ムフフ」って調子に乗っちゃう感じでした。
その後、32円に上がって、30円に下がってを繰り返すのを見て、
「こんな感じなら、もっと買い増ししてもよさそう!」
・・・そう、これが誤りの始まりでした。
なぜ国の金利が高いのか?それにはそれ相応の理由があります。国際的な信用、インフレ、地政学上の問題などです。
トルコはGDPで世界17~19位ほどで、先進国までもう一歩という国です。
また、トルコはEUの他の国と比較して最大の若年人口を有しています。
そのため、現在人口ボーナス期で、相当の経済発展が期待できる状態ではあります。
しかしながら、地政学上の問題イスラエル・シリアやISISの問題だったり、トルコはイランと仲が良く、イランとアメリカの対立、イランに加担したことの制裁(レザ・ザラブ問題)など問題が山積していました。
一番の問題は、エルドアン大統領の独裁政権です。
エルドアン大統領が金利を下げさせると言及すると暴落する。アメリカと関係が悪化すると暴落する。を繰り返していました。
上記の問題を良く知りもせず、安易に初めてしまい、調子に乗った僕は、自己資金も投入し、入金総額400万で、枚数をどんどん増やしていったのです。
最終的には、150枚まで増やしていました。
FXをやられている方は常識ですが、無知の非常識。資金管理など意識せず、欲のままの購入してしまいました。
150枚の魅力、それは・・・年間540万の金利です。
しかしながら、それは諸刃のつるぎ。
1円下がれば150万の損失を意味します。
上昇トレンドだと信じてた・・・
2円の幅があれば耐えられると思ってた・・・
まさか・・・まさか・・・
・・・突如起きた事件。それは、2017年10月8日の朝方の出来事です。
アメリカのトルコへのビザ発給停止問題が起きたのです!
そして、薄商いのタイミングを狙った、機関投資家(ハゲタカ)のロスカット狩りがはじまりました。
週末のトルコリラ円は、31.2円ほどでした。
ドーーーーーーーーーーーーーン、数値が目まぐるしく動きます。
そして、チャートがグレーなり約定できません!!
その時、レートの配信が停止されたそうです。すぐに損斬りしたい僕の心を無視するように値が下がり続けます。
数値を打てども打てども約定しません。
どうなってーんだ!バカヤロ・コノヤロー
ドキドキが止まりません!!
どーなってしまうんだ俺は・・・・
諦めて、レートを見るのをやめました。
2時間後レートを確認すると、見事にロスカットされていました。
なすすべなく、一瞬で、資産が失われてしまいました・・・。
結果としては、だいたいのFX会社は29円前半まで下落し、lionFXなどの解離が大きくなる会社は27円台まで一瞬で下がったと聞きます。
そして、レートが配信停止されていたことから、買いと売り値の乖離が激しく、両建てで所有されていた方は、ロスカットどころか、マイナス決済となった方が多数いたようです・・・
新興国通貨での2円値幅の下落。
これは、ドル/円でいうと12円から15円が一瞬で暴落するのと同じです・・・
資産を失ったドキドキと、今後ここから復活できるのかという悔い。
吐き気すらもよおしました・・・
・・・どーすんだよ!300万!!
疲弊した精神とやるせない気持ち・・・
失恋や仕事のミスだったら・・・
友達を呼んで、傷口が癒えるまで話を聞いてもらったり・・・
あびるほど酒を飲んで、ボロボロになって寝る・・・
物にあたる・・・
スポーツで発散する・・・
時間が建てば、新たな恋愛や仕事で挽回できるのですが・・・
ロスカットを喰らった場合は・・・
友達を呼んで飲みに行くという気分にはなりません。
誰にも相談したくないし、あった出来事を人に話したいなんて思いません。
・・・話せるようだったら、軽傷です。
一般の人だったら、300万を失ったら気が気でないと思います・・・
すべてのやる気を失ってしまいます。
俺の人生ってズタボロだなって全否定モードになってしまう・・・もう、喪失感がハンパないんです!!
詐欺であれば、弁護士に相談したり自分で解決策を探したりしますが・・・Fの損失は、絶対に取り返せると思えないお金なんです。
この年は、すべての厄がきたのかもしれません。
翌日、そんなショック以上に厳しいことが・・・・
精神的に疲弊し、寝床から起き上がることもできない。
考えれば考えるほど落ち込んでしまう・・・
そんな状態の時でした。
電話が鳴り、福祉施設から呼び出しでした。
「母親が腹痛を訴えているが、救急車を使うほどではないので、息子さんが迎えにきて連れて行ってください!!」語気が荒くいわれました。
なんでそんなこと言われなきゃいけないんだ・・・と思いつつも、母の容体が心配なのですぐに福祉施設に向かいました。
腹痛を訴える母。辛そうでした。つれて行こうとすると,本人はそんあ状態じゃない!すぐに救急車を呼んでくれと・・・
僕は、板挟みでどうすることできません。
すると施設の方から、救急車呼びましょう。でも、今後もタクシーとして使わないでくださいねと釘をさされました。
・・・でも、実は重症でした・・・・
なんと、大腸に穴があき、内臓の内容物が外にでてしまい、腹膜炎になってしまたのです!!
皆さんもご存じのとおり、腹膜炎は若い人でも生存率が低い病気です。
敗血症となり生き死にの間となっていました。
・・・生き残れるのか・・・
こんなショッキングな出来事が、先のショックを忘れさせました。
良かったのか悪かったのか・・・
ほんとこの年は、精神的に疲弊していました。
美容室で「白髪が異常に増えましたね」といわれました。
精神的ショックってホントに髪にでるんですね・・・
今は、白髪は回復して、黒髪に戻っています。
・・・ここで、話を終了したかったのですが、世で言う本当のトルコショックはここからでした・・
2018年8月10日(金)の東京時間に、トルコリラ/円が目にも留まらぬ速さで急落しました。
下落が始まったのは午後12時30分を回ったあたり。もう少し正確に言うと、12時35分過ぎでした。それまでは、19円台後半で推移していたのですが、ガクッと19円台前半まで売られ、15時過ぎに19円を割り込んだと思ったら、あっという間に17円台半ばまで一時、暴落したのです。
なぜ、トルコリラが急落したのか。
そもそも、トルコリラは格付け機関では「ジャンク」扱いとされています。
そして、機関投資家(ハゲタカ)からは、常に暴落を引き起こすチャンスを狙われていいるのです。
今回は、ECB(欧州中央銀行)がユーロ圏の一部の金融機関について、保有しているトルコ関連資産のリスクが大きいと懸念していると報道されたことがあったようです。
一見大した話でないのですが、それは、ビザの発給停止の時も同じです。
今回もハゲタカと心理的な要因が重なるタイミングだったのでしょう。ユーロが14時すぎに急落しました。
トルコの通貨リラが、2018年の年初から約4割下落し、そのうち8月だけで2割下落したことで、その後世では「トルコリラ・ショック」と呼ばれました。
リラの急激な下落が、日本を始めとしたアジア地域の株安を招き、新興国通貨が影響を受ける事態となりました。
その時は、かろうじて趣味程度に3枚ほどしか持っていなかったので、ロスカットは免れたのですが・・・何がおきたのかと。。。
ほんとに精神的にろくでもない通貨です。
もう、だめだ・・・トルコは地獄の通貨だ。
・・・思ったのは束の間、 あっという間に急回復しました。
・・・なんだったんだ・・・という感じです。
現在も、トルコちゃんはクルド人を敵対視して、シリア攻め込んだりしてやらかしてくれています。アメリカも非難しています。←10/18では、5日間の停戦です。
2019/10/18現在の金額は1トルコリラ=18.66円です。
これだけ地政学上の問題が起きているのに、全くレートが動かないのだから、不思議なものです・・・
・・・本当のトルコショックと書きましたが、後々もそうあって欲しいとと切に願います。
今後、恐怖の暴落は味わいたくないものです・・・
FXの損失は人生において、大失敗と言える出来事でした。
お金を失ったことで、事業に遅れが出たことは否めません。
調子にのっていた僕に鉄槌を喰らわすつもりだったのか、戒めだったのか。
そう、今では思っています。
最近の投資・ビジネスのスタイルは、細心の注意を払って取り組むようにして、こつこつと、太陽光発電や不動産などで稼いでいます。
最近やった占いでも、調子に乗りやすいので細心の注意を払うようにと言われました・・・
現在、為替については、世界を知る勉強程度に投資しています。
巻き返すために色々勉強しましたが、まったく勝てる気がしませんから・・・
皆様におかれましては、
レバレッジをきかせて行うFXは危険な投資ですので、行うのであれば、資金管理をしっかりと行い、勉強をして、負けないという自信がついてからやるべきだと思います。
数回練習でかったから・・・
勝てると思ったから・・・
みたいな甘い考えでは、大やけどしてしまいます。
皆様も、小さな失敗はいいのですが、大きな失敗とならないよう、火傷程度ですむように気を付けてくださいませ。
最後に、FXをこれからしようとするかたへの戒めのような有名マンガをご紹介します↓
では。