僕は、副業で投資を行い、不動産を2戸・太陽光発電所を所有するサラリーマン大家です。
人が投資に対するイメージは様々かと思います。
お金儲けだけか・・・とかネガティブなイメージもつくこともあります。
ただ、会社に所属する人も、誰かが投資をしたからその会社が存在します。
全ての経済活動は、投資から始まっています。
「米を売るために稲を買う、ものを売るために商品を買う」なども投資です。
今回は、不動産投資が良いが、太陽光発電は良くないというネガティブな情報発信があったので、まちづくりに携わるものとして全く異なる感覚から見解を記事にしていきたいと思います。
スポンサードリンク
はじめに
人が豊かになるために開発が行われ、開発は自然破壊を繰り返してきた歴史です。
家を建てるためには、道が必要で、そのために山を切り開き、水田を潰し、コンクリート化し、宅地化、水が地下にしみこまなくなった事などにより、生物の多様性が失われ、水源の枯渇・都市型浸水被害や河川氾濫を引き起こしています。
経済が成長する時代に開発を抑制するために規制を厳しくしていったものが、「都市計画法だったり景観法、それから建築基準法」などになります。
人が住むことをビジネスとして不動産投資が行われ、悪く言うと様々な破壊行為を繰り返しているのです。
なぜ、不動産投資が善で太陽光発電が悪なのか・・・!?
たまたま、近年投資の対象として集中したことで、鬼怒川の河川決壊などを引き起こした事例もありましたが、住宅やビルなどの都市開発が自然界に影響を与えていないかといったら、太陽光発電よりも多くの問題を引き起こしてきました。
太陽光は、自然界に良い影響を与えますが、住宅は・・・!?
人口が減るのに不動産の出口戦略は安泰!?
今回は、否定的な意見に対して、一つ一つ見解を述べていきたいと思います。
ただ、決して不動産投資を否定しているわけではありません。不動産は街を発展させる素晴らしいものですし、開発の仕方によります。
経済活動と自然は調和していかなければなりません。
失敗を繰り返さない、持続可能な開発目標(SDGs)が必要ですね。
太陽光発電投資に否定的な意見とその意見に対する見解
ひとつひとつ、そうはならない見解を述べていきたいと思います。
否定的な意見その1
太陽光発電投資は国の固定価格買取期間や太陽光発電設備メーカの機器保証期間が近ずくと問題が顕在化。
問題は、次の買い手が見つからない、出口が取れないというリスク。
出口戦略としては、他人に売却または廃棄だが、いずれの出口戦略も困難になるだろう。
否定的な意見その1に対する見解
まず、前提として、太陽光発電は出口戦略をそもそもとる必要がないと考えています。
なぜなら、顧客(需要家)がいなくなることがないからです。
人が存在する限り電気を使用しますし、その電気は、送電線網により、全国どこへでも送ることが可能です。
つまり、九州で発電した電気を関東で使用することも可能なのです。
電力の需要があり続ける限り、太陽光発電などの再生可能エネルギーは購入され続けます。
その代わり廃止されていくのは、原子力であり、火力発電所になります。
日本の弱点の一つは、「エネルギーの自給率」が極端に低いことです。その改善のための主力となり得るのが太陽光発電です。今後、蓄電池の普及により、ますます太陽光発電は広がっていきます。
また売却したい場合ですが、中古の発電所は、発電の実績があることから年間の売電総額が明確です。将来の売電単価は10円程度と見込んでいますが、ヨーロッパの事例を見ても、最安で6〜7円と考えられます。
つまり、年間の利回りがはっきりするので、収入の10倍の値段で売ることも可能であり、現在の100kw級の太陽光発電所は、最低600万〜1000万円で売却可能なはずです。
また、廃棄については、10年経過した太陽光発電所から国による廃棄の強制積立が始まるので、廃棄のお金は強制的に残ります。
しかし、20年経過以降も稼ぐことができる太陽光発所を廃棄するということは、別のより収益が見込める投資を考えるということなので、「駐車場・農業・工場・カフェ・別の発電・etc.」など稼げるビジネスを行うことになります。
僕の持っている太陽光発電所は5基は関東、1基は関西で、全て接道し、街にもそれほど遠くなく、どんな用途でも再利用可能と考えていますが、「基本は太陽光を永続的に行うことを前提」としています。
P2P取引の実証実験、VPPなど未来型の電力供給も始まっていますので、何の心配もありません。
逆に、田舎の不動産は、出口戦略が全く取れませんし、むしろ空家の固定費がかさんでいくことの方が相続人は恐怖です。実際にそういった方をたくさん伺っています。
特定空家となって、倒壊や屋根がぶっ飛び近隣に迷惑をかけたり、行政代執行で行政に負担をおしつける場合も多々出てきています。不動産の負の側面もしっかりと見つめて欲しいですね。
否定的な意見その2
太陽光発電所は初期投資の土地代を抑えるため、利用価値がほとんどない山の斜面や川沿いの土手などに設置している。
太陽光パネルや電池は産業廃棄物として廃棄できるが土地は廃棄できない。その土地の固定資産税や管理費はずっと負担し続けなければならず、その費用だけかかる土地を子供に相続していくことになる。
ただ、どうしようもないまま、固定資産税を払い続ける事になる。
否定的な意見その2に対する見解
太陽光発電は、本当に山の斜面ばかりなのでしょうか!?
どちらかというと、僕は荒れた農地を転用してのイメージが強いです。理由は平地で影になるものが少ないから。
斜面は、北向きでは使えないですし、伐採・抜根・整地など多額の費用がかかります。
であれば、使われていない荒れ放題で周辺に悪影響を与えている耕作放棄地を農地転用して、太陽光発電にすることが悪いことでしょうか。
もちろん、景観への配慮は必要です。ただ、その対策は各自治体が取られていますし、取られていない場所は、地域活性化にも繋がるし利用してもらった方が自治体もありがたいのです。
ちなみに、僕が所有している太陽光発電所はほぼ平地ですし、山林伐採もせず、川にも何の影響も与えていません。
その後の利用価値がある土地と思いっていますし、他の用途利用も可能です。
ただ、せっかく国の電源構成に寄与するため太陽光発電所として投資したのですから、太陽光発電所であり続けることが日本のエネルギー自給率の改善につながり、低炭素化、分散型電源として災害時の地域電力となるので、地域活性化にも役に立ちます。
つまり、土地の価値は投資家が決めるし、不動産は空き家になったら経済活動を生み出しませんが、太陽光は稼ぎは少なくはなりますが経済活動を生み出しますし、場所を選べば負の遺産になる可能性は低いです。
その後の土地の利用価値は、所有者のアイデアで決めればいいのです。
もし太陽光発電投資に取り組むなら、投資家登録数No.1のタイナビがおすすめです。
\ 太陽光発電投資家登録数No.1 /
否定的な意見その3
今後の展開として太陽光発電事業が主役である可能性は段々と減ってきている。
太陽光は国が進める再生エネルギー事業の中の一つで、水力発電、風力発電、バイオマス発電など他にもあり、太陽光にこだわる理由はあまりない。
太陽光は脱原発の主力エネルギーにはならず、ピーク時の臨時電力がいいところ。
- 発電効率が悪い(東京都の電力を賄うには山手線一周分のパネルが必要)
- 都心の電力を作ることはできない(都心にパネルを置く場所がない)
- 発電コストが高い
- 天候に左右されるため、主力電源にはできない
発電コストが高いため、税金という形で国民に転化して事業を維持している。
否定的な意見その3に対する見解
太陽光発発電は、次世代の主力電源となり得る理由として、ゲームチェンジャーとなるガリウム系パネルであれば発電効率が倍になります。
現状、水力80%・火力は35〜45%程度で、将来のガリウム系太陽光パネルは50%を見込んでいます。
ドイツの発電は、時期によって国の全ての電力を太陽光発電で賄えるようになってきており、発電コストも火力以下で一番安くなってきています。また、送電線網の整備により、国と国で電力融通をしています。
☆あわせて読みたい
水力は場所を選びますし、風力は故障が多く不安定・騒音や景観阻害などの問題をひきおこします。バイオマスは、燃料の安定供給が難しいです。
あえて言うなら地熱が安定的で低コストで主力候補です。火山が多い日本は、温泉の水脈があるのでポテンシャルが高いです。
ただ、環境影響評価などで時間がかかるため進まない問題があります。
VPPが広がっていく現代においては、遠くの電気を運べますし、蓄電池で需給コントロールが可能となってきているため、太陽光の弱点はほぼ克服されています。
雨、曇りの日においては、確かに発電量が少なくなりますが、そこは、蓄電池ためた電気を遠くから運んできたり、地熱などの他の再生可能エネルギーで賄えばいいのです。
日本における1kWhあたりの発電のコストは、石炭を使った場合が12.3円、天然ガスを使った場合が13.7円、石油を使った場合が30.6〜43.4円です。
総じて発電コストが高い日本においては、もはや太陽光発電の単価は安いと言えます。
今の太陽光発電投資の固定価格買取の主力は14円ですから。
太陽光発電でエネルギー自給率を改善しないで、お金を海外に垂れ流し続けることは得策ではありません。
否定的な意見その4
太陽光発電を設置するため、山や川の土手などにある斜面の木を伐採し、大量の太陽光パネルを敷き詰めるということが、全国各地で行われている。
斜面から木を伐採してしまうと、動物が住む場所が無くなり田畑を荒らすようになり、土砂崩れを起こして人命を奪う事態にもなる。
否定的な意見その4に対する見解
人類は開発と環境破壊の繰り返しの歴史です。
どれだけの住宅・オフィス・商業施設のために山林を切り開き、海や川を埋め立て、田んぼを埋め、環境破壊を繰り返してきたことか。。
都市計画法は、拡大する開発圧力を規制的手法で抑制してくために出来た法律です。
建築基準法も景観法も同様です。
環境破壊や悪いまちづくりが出来ないよう持続可能な地域とする為に、その弱点を法律で補ってきたのです。
それでも、住宅開発で山林は切り開かれ、三角州は埋め立てられ、土砂災害・河川崩壊が頻発し、土をコンクリートやアスファルトで覆うことで、都市型水害が頻発する。現在はイエローゾーン・レッドゾーンの開発規制が厳しくなってきました。
デベロッパーは、買った人のことや環境破壊を考えず儲かればいいと思って不動産を立てる会社もあれば、地域貢献を考えて行う会社もあります。
太陽光発電は・・・
確かに、一部目立ったものは環境に悪い影響を及ぼしましたが、ほとんどは適正に設置されています。
行政側でよくないと思うものは、景観条例や開発規制で縛ることが可能です。
後発組である太陽光発電投資は、規制がなかったので利益優先の会社の投資により、どうしても目立ってしまっただけです。現在は、太陽光発電所を設置にあたって、環境アセスを求める自治体も出てきています。
もし環境に影響を与えたくないと思えば、環境に影響を与えない場所の太陽光発電所を買えばいいだけのことです。
散々環境に影響を与えてきた不動産が良いもので、太陽光は悪者!?見方を変える必要があるかと思います。
太陽光発電は、使い道を見つけることができなかった土地を、有効活用することができる画期的な仕組みで、土地所有者も持て余しているのでwinwinです。
環境との調和を考える世界の潮流のESG投資においても、太陽光は主力ですね。
否定的な意見その5
役に立たない、逆に災害を起こす太陽光発電で国民が負担を強いられている中、「得をしているのは投資家だけ」という状況になる。
自分だけが儲かれば良いと考える太陽光発電投資はナンセンス。日本社会に役に立つことに投資をするのが大事。
中古の不動産投資は意義がある。古い物件をメンテナンスして空室に入居してもらえれば、自分に賃料収入が入るばかりか、その地域の活性化に貢献することもできる。
否定的な意見その5に対する見解
太陽光は、役に立つことだらけです。
エネルギー自給率の改善、遊休地の有効活用、地域活性化、分散型エネルギーによる防災性の向上、二酸化炭素の削減などです。
土地の管理に困っている人から譲り受け、土地を有効活用することが悪いことなのでしょうか。台風15号・19号で停電の際は、太陽光発電所の電気を地域に解放する方も多々見受けました。
こんなに地域に貢献できて、世の中の役に立つ投資はそうそうないです。
また、地方創生において、太陽光発電は地域活性化・エリアマネジメントの中心として活用されることが多々あります。
安定的に稼ぎ、電力を周辺地域に供給し、防災性と地域コミュニティの活性化に資する原資として使われています。
まとめ
投資には一長一短がありますが、それはその投資を行う人の「マインド」が重要かと思います。つまり、使い方によっては、良いものにも悪いものにもなるということです。
不動産で街を活性化させたいなら、そのように利用すればいいし、太陽光で街を活性化させたいなら、そのように利用すればいいだけです。
使い方の問題ですね。
ファンド(社会的インパクト投資)なんかは良い投資の例です。
お金が集まらなくて困っている地域に投資資金を集め、開発し、電気がなければ太陽光発電を設置して地域に貢献する。
全ては投資を行う人の「マインド」が重要であって、間違った知識でそれぞれの投資を否定することは良くないことです。
個人的な、「おすすめ・おすすめでない」であれば良いかと思いますが、正しい内容を書かなければ、誹謗中傷と一緒で問題ですね。
太陽光発電投資は、まだまだ魅力的な投資先です。
もし、太陽光発電投資に興味を持った方がいたら、絶対的に太陽光発電に対する「基礎知識」を高めておいたほうがいいです。
メガ発のサイトで「太陽光発電の基礎知識ebook」が無料でダウンロードできるので、まず、ダウンロードする事をおすすめします。
また、太陽光発電のおすすめ物件サイトを過去にまとめていますので、あわせてどうぞ。
↓ ↓
では。