こんにちは。コッキー(@fantasista77788)です。
無線給電って知ってますか!?
発信器から出た電波を受信器で受けて充電するという仕組みです。
この仕組みにより、どれだけの世界が変わることか。
ひょっとしたら、5Gなんかよりも経済的にはすごいのでは!?なんて思ってます。
それでは日経新聞の記事をもとに解説していきます。

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無線給電 日本で実用化へ
総務省、3帯域で電波割り当て 東芝・オムロンなど参入
‐日経新聞引用‐
通信電波を使ってデジタル機器を遠隔から給電できる技術が日本で実用化段階に入る。
総務省は2020年度内にも3帯域で専用の電波を割り当てる方針で、パナソニック、オムロン、東芝、米オシアが無線の使用を届け出る。
無線給電を巡っては日米中が激しく競っており、日本は官民挙げて新技術のビジネスへの応用を急ぐ。
実用化するのは「ワイヤレス給電」と呼ばれる充電ケーブルを挿さなくても機器に電気を送る技術だ。
総務省は20年度内にも省令改正で携帯電話に近い920メガ(メガは100万)ヘルツ、マラソン中継に使う移動放送に近い2.4ギガ(ギガは10億)ヘルツ、アマチュア無線などに近い5.7ギガヘルツをそれぞれ無線給電に割り当てる方針だ。
電波干渉を避けるため事業者は無線局を設置するごとに使用を届け出る形とする。
第1弾として屋内で人のいない環境での利用を認める。
電波の人体への影響や他の通信機器との電波干渉具合などを検証し、屋外や人のいる空間へ利用範囲を拡大させる見込み。
日本は国が電波を用意して制度化することで、企業の参入を促す。
パナソニックは温湿度センサーなどと一体化した名刺サイズの受信部品を開発。住宅やオフィス、工場、インフラの点検、介護の見守りなどの利用を見込む。
コイン電池を5メートル先から2~3日で充電できる。送信機は数万円、受信機は1個1000円以内を目指す。
工場用の制御機器に強みを持つオムロンは管理タグやロボットのセンサーへの給電に活用する。
100個近くセンサーがあっても障害が起きにくいのが特徴で22年度の商品化を目指す。東芝もインフラ整備、カメラに活用する考えで、将来的に小型ロボットなどへの応用も視野に入れる。
技術の実用化で大学も後押しする。京都大発スタートアップのスペースパワーテクノロジーズ(京都市)は従来比で消費電力を2割削減した10センチメートル角のアンテナを開発し、工作機械への取り付け、物流倉庫での電子棚札として企業に提供する。
1メートル離れていても1時間でボタン電池を充電することが可能という。ミネベアミツミは京大と提携しトンネル保守点検に無線給電を活用する。
実用化で先行している米国ではスタートアップを中心に個別に製品の開発が進み、米連邦通信委員会(FCC)が個別に許可してきた。
米スタートアップのパワーキャストは日本では使えないが任天堂のゲーム機「スイッチ」のコントローラーを無線で充電する製品をアマゾンで約150ドルで売っていた。
調査会社リサーチ・アンド・マーケッツによると、無線給電の市場は年約2割で成長し、2027年には290億ドル(3兆235億円)に拡大すると見込む。
京大の教授は「関連特許は日本、米国、中国で4分の1ずつをすでに押さえており、今後特許や規格競争も焦点になる」と指摘する。
無線給電 日本で実用化への考察
通信電波を使ってデジタル機器を遠隔から給電できる技術って素敵ですね( ´艸`)
ケーブルフリーになって、家の中がどれだけすっきりすることか。
ゲーム機器のコントローラーや、監視カメラ・スマホ・テレビのリモコン・スピーカー・水槽の濾過機など、多種多様なものがコード類につないで充電の必要がなくなるので、携帯性・収納性・など様々な利便性が劇的に高まります。
将来的には、電気自動車にも応用されますし。
なによりコンセントが無くせるのでレイアウトの自由度が増し、また、ケーブルの断線やコネクタの劣化・消耗・金属接点もなくなるので、水に濡れてショートしたり感電したりする危険性もなくなるってことです。
普段から配線の煩わしさを感じている人は多いと思いますので、めちゃ画期的!!
もちろん太陽光発電事業者にだってメリットがあります。
監視カメラや遠隔監視システムのコンセントの設置や、本体設置場所を選ぶ必要性がなくなるのですから。
まとめ
アメリカでは、すでに任天堂スイッチの無線給電製品が販売されていて、約150ドルって安いですよね。
技術的にはもう確立されているってことなので、日本においては、アンテナ性能や受信感度をもっと高め、ぜひ、世界に先だった先進的な商品を開発して欲しいなと思います。
中国・アメリカとの勝負は、再エネ技術だけじゃありません。
ぜひ、無線給電の技術革新・規格争いでも世界に勝ってもらいたいですね。
では。