こんにちは。
みなさんは「電圧抑制」って知ってますか!?
知ってる人からしたら、バカな事言ってんじゃないよって感じですが、知らなかったので5年間も発電ロスをすると言う憂き目に合ってしまいました(;´Д`)
今回は、「電圧抑制」を知らない人に向けて、記事を書いていきたいと思います。
- 電圧抑制とは
- 電圧抑制がかかる理由
- 電圧抑制対策
- 思うように発電しない太陽光発電所の電圧抑制を改善する方法まとめ
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電圧抑制とは
電線内は基本的に100Vの電圧に保たれるように調整されていますが、実際は「95Vから107V」の間で変動しており、一定期間であれば107Vを超えても許容範囲の設計となっています。
一方、太陽光発電所側のパワコンの設定値は、初期にほぼ107Vで設定されており、この数値は、電力会社の許可を得ずに変更することはできません。
電気の特性のひとつとして、「電圧が高いところから低いところへ流れる」というものがあり、電力を売り買いする際もこの特性が効いてきてしまいます。
結果、電線内の電圧が107V以内に収まっている間は問題なく売電することができますが、一定期間107Vより上昇してしまった場合に電圧抑制が発生することになります。
太陽光発電所における「電圧抑制」がかかると、思うように売電できなくなり、相当な発電ロスにつながります。
そう、何を隠そう・・・平成28年に設置した75kwの太陽光発電所が一度もピークカットに達した事がありませんでした。。
個人的に、JINKOのパネルは発電が悪いな~ぐらいにしか思っていなかったのですが、太陽光発電事業者に何気なく相談したところ、「間違いなく電圧抑制です」と言われ気が付きました。
もっと早く知りたかった・・・_| ̄|○
電圧抑制がかかる理由
様々言われておりますが、「電圧抑制」の要因のいくつかを整理します。
①近隣に大きな電力を使用する施設がある
近隣に工場や大きな施設がある場合、普段から電圧が高めに設定されており、その施設が休みになった場合に、電線内の電圧が107V以上になってしまうことがあります。
②近隣に太陽光発電所が多くある
近隣に太陽光発電所が複数あり、仮に電圧抑制を嫌がる事業者が電力会社に相談せず設定値を1ずつ上げるなどされた場合、想定しているよりも電線内の電圧があがる可能性があります。
真面目な事業者がバカをみる状況ですが、勝手な事をするとペナルティも有り得ます。
③引き込み柱からパワーコンディショナーが遠い
引き込み柱からパワーコンディショナーまでが遠い長い場合、電圧降下が発生して家庭の電圧が低くなることがあります。引き込み線を太くするなどで改善することもあります。
電圧抑制対策
①パワーコンディショナーの電圧設定値を上げる
簡単に出来るのがパワーコンディショナーの電圧設定値を上げることです。
しかしながら、基本的に107Vに設定されていると思われるので、実際にはあげる余地は無いかもしれません。
対応には電力会社との協議が必要です。
②引き込み用の電信柱にトランスを新設してもらう
電力会社にトランスを新設してもっらたり、トランスのタップ調整をしてもらうことで、電圧上昇抑制対策になる場合もあります。
電力会社にパワコンの電圧抑制エラー発生報告をすることで、電力会社が電圧を測定し、抑制が確認できれば対応してもらえます。
しかし、メンテナンス会社からの報告などでないと、電力会社の対応がなかなか進まない事があります。私の場合は、メンテナンス業者より連絡していただくことで、スムーズに測定に移行しました。
最終的に電力会社が対応をしてくれて、電圧抑制が解消され初めてピークまで達することができました!
思うように発電しない太陽光発電所の電圧抑制を改善する方法まとめ
電圧抑制を知らずに放っておくと、売電収入が大きく減ってしまいます。
電圧抑制を完全に無くすことは不可能なのだとは思いますが、極端に多く発生している現状を確認できた場合は、改善できます。
低圧太陽光発電所は、FIT期間20年という長期の売電事業のため、積み重なると大きな損失となってしまいます。
遠隔監視を設置していたとしても、無知であるがために気がつかず大きな損失を出した私のようになって欲しくありません。
遠隔監視がついていない方は、更に気がつきにくい現象となります。
遠隔監視がついていない発電所は、将来的には遠隔監視の設置がおすすめです。
しかし、遠隔監視を設置していなくてもパワーコンディショナーのエラーを確認できれば、電力会社に依頼も可能です。
少しでも知識を高めて、発電量の低下を防いでいきましょう!!
では。