こんにちは。
最近、太陽光発電の物件を購入して、思うように発電しない方の叫びを目にします。
どうしてそのような事が起きるのか。
人の少しでも多く儲けたい・損をしたくないという心理をついて、一見確実に儲かるような増し増しのシュミレーションを販売業者が作成していることにつきます。
販売業者は、これまでの実績から、そこまでズレの無いシュミレーションが作成出来るはずなのに、あえてそういったシュミレーションを出す事は非道としか言いようがありません。
しかし、そういった業者による販売が横行している事実がある以上、分譲太陽光発電所を購入しようとしている方は、充分留意することが必要になります。
- 太陽光発電が思い通り発電しない理由
- 思い通り発電しない場合の対応策
- 太陽光発電は本当に儲かる?
- 「稼げるはずだった・・・太陽光発電投資での叫びを見て思うこと」まとめ
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太陽光発電が思い通り発電しない理由
太陽光発電が思いどおり発電しない理由を今一度整理します。
太陽光発電が思いどおり発電しない理由としては、
思いどおり発電しない5つの理由
- ①業者のシュミレーションが甘い
- ②草木や建物の影の影響
- ③電圧抑制
- ④初期不良
- ⑤年間の日照が例年より低い場合
等があげられます。
次に、発電しない理由の対応策をまとめていきます。
思い通り発電しない場合の対応策
①業者のシュミレーションが甘い
業者の発電シュミレーションが甘いのはよくありがちで、2,000万円もの買い物をさせるのに、「お前には良心はないのか!?」と思うぐらいひどい話です。
太陽光発電は、ひと昔前まで超過積載というスタイルではなく、50kw以下のパワコンに40〜60kwのパネルの積載量が主流でした。
その理由は簡単。売電単価が高かったからです。
現在では売電単価が下がったことから、販売事業者と購入者がwinwinとなれるちょうどよく設計された仕組みが、「超過積載」という仕組みになります。
売電単価14円案件では、パネル積載が100〜125kwぐらいでないと、購入者にメリット(利益)を出すのが難しくなってきます。
そして、その時に特に気をつけなければいけないのが、ピークカットで捨てる電気を考慮していないものだと、全くシュミレーション通り発電しないので、毎月の返済に対して収入が少ない、とんでもない事態に陥ることになります。
初期の50kw積載の発電所であれば、係数1200を掛けたぐらいの発電がありましたが、100kw以上積載していくと、朝や曇り・雨の時の発電量は増えますが、晴れた日はかなりの量の発電を捨てることになります。
そのため、125kw程度の積載だと、係数1000ぐらいで考えるのが安全です。
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②草木や建物の影の影響
太陽光発電のシュミレーションをずっと眺めていると、樹木の影の影響について考慮していない業者がほとんどだと感じます。
しかも、影の影響かありそうか聞いても、明確には答えられない担当が多いです。
良心的な業者さんは、最初から周辺の影響が出そうな樹木は交渉により伐採してくれます。しかし、対応してくれないところも多いのが実情です。
ただ、太陽の角度が低く日照が短くなる冬季は、影が掛からなくても13時を超えると急激に発電が落ちてくるので、南側が影がかからなければそこまで発電に影響ないかと思います。
究極の理想としては、周囲に全く高い建物・樹木が無いことですが。
③電圧抑制
電気は、電圧が高い方から低い方にしか流れない、水と似た特徴があります。
電線側に高い電圧の電気が流れ込むことによって、受け入れ側の電圧が高くなる事象が発生し、思うように売電できなくなるのが電圧抑制です。
最近は、地域に太陽光発電所が増えてきており、どこかの発電所から高い電圧の電気を電線に流されることで、電線内の電圧が上がってパワコン自体で電圧上昇の抑制機能が働いたり、そもそも電圧の低い発電所は電気が押し戻されてしまうという現象が起きます。
これを解消するには、パワコンの点検などを行なって電圧抑制のサインを確認し、関東であれば東京電力に相談するしかありません。
電圧抑制についてはこちらも参考に
↓ ↓
【発電量の改善】思うように発電しない太陽光発電所の電圧抑制を改善する方法 -
④初期不良
実は、太陽光発電所の初期不良って結構多いです。
私も、第2号発電所竣工時に2枚ほどおかしなパネルがあり、発電が少ない、および発電していないパネルがありました。
海外メーカーだと交換を渋り、メーカー保証での交換までに6ヶ月くらいかかったりもします。
そもそも、遠隔監視などを設置していないと気が付きにくいので、設置していない方は、「ソコデス」などでの点検が必要になります。
更に、私の場合、運転開始後1週間目にパワコンがウンともスンともいわなくなり、こちらもメーカー保証での交換までに3ヶ月ほどかりました。
放置しても発電せず損するだけなので、粘り強く交換を依頼していくしかありません。
⑤年間の日照が例年より低い場合
昨年は、多くの台風が通過し、劇的に日照が少ない1年でした。
と言っても例年の10%ほどマイナスになりますが、10%だとしても、200万の収益が180万になったらとても痛いですよね。
今年も、7月・9月・10月は雨が多く残念な年でした。
結果、5%くらいは一般の年よりも日照が少ない印象です。
ただ、雨ばかりの年もあれば、晴ればかりの年もあります。
行って来いなので、日照が少ない年に耐えられるように準備が必要ですね。
以上が発電量が低くなる理由と対応策になります。
自然現象による発電量の減少は仕方が無いことですが、販売業者由来の発電量の低下は、細心の注意を払って避けたいですね。
太陽光発電は本当に儲かる?
「上記の太陽光発電の発電量が低くなるリスクを見ると、怖くて挑戦できない!」と思われますよね?
それでも、太陽光発電は、国の保証により20年間固定価格で買い取ってもらえる、他の投資と比較して安全性の高い投資です。
つまり、上記の発電が低くなる要素を理解し、自然由来のものを極力取り除いていけば、なんの問題もないです。
実際、私は太陽光発電投資を始めてから5年が経過し、副業のキャッシュフローが700万円程となり十分生活が潤ってきています。
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「稼げるはずだった・・・太陽光発電投資での叫びを見て思うこと」まとめ
世の中、取れるところから金を取って、稼がなければ食べていけない世の中です。
そんな世の中で、「とにかく稼ぎたい!」と欲を出して焦っても上手くいかず、失敗が近づきます。
成功の近道は、まず失敗しない(損しない)こと。
太陽光発電投資に取り組もうという方は、とにかくお金を稼ぎたい・少しでもゆとりがほしいという気持ちを極力抑え込み、余裕を見せながら取り組まないと、見せかけの高利回りをちらつかせる企業という魑魅魍魎に喰われてしまいます。
物件が無くなる・・・と、その気持ちをぐっと抑えて、失敗しないために細かくチェックや金利を下げる準備をしていきましょう。
発電量の簡易的確認方法はこちら
↓ ↓
現在の投資環境でも太陽光発電投資を必ず成功させる方法 【計画的な事業のすすめ】
まあ、自分も1件ババ引いてるんですけどね。
損失は回避できそうですが・・・
より良い投資ライフを。
では。