先日、地元地域にあるJ下部のセレクションを息子JEYが受けました。
結果としては、ほぼダメかと思っていますが、どんな内容だったかを書いていきます。
JEYの通うサッカーチームは、地元ではそこそこ名の知れたドリブルチーム。強さよりも育成にフォーカスしており、世代によって多少異なるものの、小学5年生ぐらいまでは負け数が多いチームです。
現在、小学4年生のJEYのいる世代も多分もれなく、小3の時にはボコボコに負け続けました。
鬼コーチの指導により、練習はめちゃくちゃ厳しいのに、試合では全く勝てない・・・
指導が悪いんじゃ無いかと疑念が沸き、辞めるべきか悩みつつも、現在に至ります。
ところが、小学4年生に入ってから、特に指導や戦術が変わったわけでもなく、チームが覚醒したかのように、ドリブルだけ・パスなし戦術で9戦負けなしと快進撃を続けます。
無事予選を勝ち抜け、県大会出場も決めました。結果、ドリブルだけで勝ち進む自力があることから、今年の4年生は強いとコーチからの評判も聞こえてくるようになりました。
1.JEYの課題。苦手のリフティングへの挑戦
小学2年生から現在のチームに所属し、小学3年生の時にチームからある課題が出されました。夏休みが終わるまでに、リフティング500回を目指せとのこと。
サッカーに前向きな子が多いのか、夏休み前に500回達成する子も出始めます。ところが、息子JEYは、多少頑張るものの全く成長を見せず、20回もできませんでした。
実際に夏休み中に500回を超えた子は、20名中4名程度。
できる子は、そこからどんどん回数を伸ばしていき、2,000回、3,000回と伸びていきます。
そんなチームメイトを横目に、JEYは冬休みになっても最高は50回未満です。出来ない不甲斐なさからサッカーに対する意欲も落ちていきました。
リフティングが最低100回超えないとチーム方針で公式試合に出してもらえず、1度気持ちが切れてしまい「サッカー才能無いし辞める!」とまでなってしまったのです。
「リフティングは継続すれば出来るって聞くから頑張ろう」と伝えても、チームの練習すら行く事を拒否し、1ヶ月程度はスクールに行きませんでした。
そんな状況を察してか、コーチから連絡があり「1回練習に来させてください。JEYが楽しく出来る様に話してみます。」とのこと。
なんとかチーム練習に送り出します。
コーチは楽しくは接してくれたみたいですが「ここは強くなる場所だから、練習は厳しい。楽しくやりたいなら移籍するしかない」と言われたようです。
そんな声かけを受けてどう感じたのか?
なんだか、不思議とリフティングの自主練をするようになり、練習も頑張って行くようになりました。
決して声かけの効果とは思えませんが。。。
リフティングの練習をするために朝5時に起きて公園に向かい、できる限り練習を継続しました。すると少しずつ効果が出て上達し始め、リフティングの回数は伸びないものの、フォームがきれいになってきました。それでも、回数は100回未満でした。
2.小学4年生、公式試合に出場し始める
リフティングが100回以上できないとBチームというチーム方針から、リフティングが苦手なJEY他3名は万年Bチームでした。ところが、4年生になると、なぜかリフティングの回数が関係なくなりました。
コーチの指導方針として、悔しさを煽る指導だったのかもしれません。
JEYは、普段の練習から手を抜かず、体を張って頑張っていたのが認められたようで、ドリブルが上達していることから、公式戦に出してもらえるようになりました。
小3の頃は、ボールを持つとすぐ取られるドリブルでしたが、小4になってからは、粘ってキープできる時間が増え、スピードを活かしたドリブルで2、3人を抜いていけるようになりました。
ディフェンスでも全速力でボールを奪いに行き、ボールを奪取してはゴールを決める。そういった得意な形を見つけた様です。
そんななか、もう少し成長のスピードを上げるため、別のスクールも行ってみた方がいいかなと、バルサキャンプを進めたところ「行きたい!」となり、キャンプだけでなく、バルサアカデミーのスクールに通い始めました。
バルサアカデミーでは、月末にレベルを確認する試合が行われます。その時に、なぜか無双していたJEYは、スペイン人コーチに認められ、エリートクラスを勧めらることになりました。この、褒められたことがものすごく嬉しかったようで、更にサッカーに前向きに取り組むきっかけになりました。
3.モチベーション高くJ下部のセレクションを申し込む
地元では最高の憧れ、J1でも優勝したことがあるJ下部のジュニアのセレクションに挑むことになりました。
同じマンションのJEYの友達は、既にセレクションに合格しJ下部ジュニアに属していて、あこがれの存在。きっと、同じ舞台で競うことを夢見ているのでしょう。
しかしながら、合格できるレベルに全然達していないので、セレクションを受けたら自信を無くすのではと受けさせることを躊躇していました。
妻が何気なく、J下部のセレクション受けてみる!?とJEYに聞くと「受ける!」となったわけですが、サッカーエリートたちが集まるセレクションで、親としては受かるわけないと思っています。
とはいえ、挑戦したい本人の気持ちを尊重して、ゆるーい気持ちでセレクションに挑むことになりました。
セレクションの2週間前、J下部ののアライアンスクラブに所属していこともあり、アライアンス交流会開催のお知らせが入ってきました。
J下部のアライアンスクラブだけが集まる交流会のため、それなりにレベルの高い試合が行われます。交流会で気合の入りまくりのJEYは、鬼プレス・キレキレドリブルを披露し活躍します。
この調子だと・・・ひょっとして。。
それぐらい、キレのある動きをしていました。
4.J下部セレクション当日
気合の入りまくったJEYは、セレクション会場に誰よりも早く現地に着き、ピンクの1番のビブスを渡されます。背番号1は一番早くきた証です。
セレクションの受付をして、練習場所に行きます。しばらくして、ピンクのビブスを着た丸刈りで背の高い2番の子とロングキックの練習を開始します。
JEYの動きのチェックしながら見守っていると、さすがJ下部のセレクションという事もあって、JEYより下手な子を見つけることが難しかったです。
JEYの実力は優っていない。ただ、そこまで技術的な差は無いかなとも感じました。
セレクションの開始時間となり、元プロの優しいコーチたちと一緒にウォーミングアップ。その後パス・ドリブル練習を行ないます。
その動きを見る限り、JEYがいるピンクチームが一番弱そう見えました。・・・この時は。
さて、セレクション内容は、ミニゲーム3試合と30m走3本です。
普段ドリブルだけのチームに属していますが、試合が始まる前には「俺、ドリブルしないでパスだすから。」と宣言していました。宣言どおりドリブルはしないで、軽―く捌いたあと、球離れ良くパスしていきます。
1本目のミニゲーム。チームメイトと話し合い、FWで出場です。早速スルーパスからチャンスとなり、相手DFと競り合い。
「JEY負けんな!頑張れ!!」と2番の子からの力強い声かけが。
・・・が、ひと回り小さいJEYは期待に応えらえず、フィジカルで潰されてしまいます。
その後先制され、あーだめかと思った矢先。。。
間髪入れず、2番の子の右足が火を噴きます。ハーフラインあたりから右足を一閃「ドゴーン」と音を響かせ、ゴールに突き刺さりました。ものすごいシュートでした。
その後は、攻めるものの得点が奪えず、1-1で終了となりました。
2本目は、後と前目のポジションを全員入れ替え変えました。JEYも小さいながら、DFとしてボールを奪い、無難にパスをつなぎます。
すると・・・、すぐにチャンスが訪れ、2番の子がボールを外に持ち出し、ものすごいスピードで駆け上がって行きます。そして、また豪快にシュートを決めてくれました。
試合は見事4-0で快勝です。
3本目は、2本目とほぼ同じポジションで試合に臨みます。
DFとし、JEYは抜かれても必死に追いかけ、絶対に単独突破させないよう、相手と競りにいき、スピードある突進を止めて行きます。
そして、この試合で、2番の子は更に本領発揮。なんと、一人で5点ゴールを決めました。結果は8ー0で勝利です。
チーム戦績としては、2勝1分けと上々の出来。
2番の子は、間違いなく1次突破でしょう。JEYは可もなく不可もなく、目立つことが出来なかったので、ちょっと1次通過は難しいなという感想でした。
3.30m走で巻き返しを図る
プレーで目立てなかったら、得意のスピードで勝負。
1位は無理でも、上位に・・・
ピッと合図のもとスタート。
ここでも、2番の子のスピードが圧倒的!!3本とも1位という結果でした。
JEYはここでも可もなく不可もなく、3本とも15人ぐらいで走って5番目ぐらい。初めての挑戦にしては頑張った。褒めてやろうと思いました。
この世代は、成長差によるフィジカルの差が如実にでます。JEYはチームでもクラスでも1番小さい少年です。
足の速さは、ピッチ×ストライドで決まるので、まだまだこれから。今後の成長に期待したいところです。
5.セレクションを終えて
セレクションを終えると、誰かと仲良さしげに会話しながら戻ってきました。どうやら、仲の良いチームメイトもセレクションを受けていたようです。
話を聞くと、昨年1次セレクションは通ったとのこと。
今年も自信がありそうでした。
JEYにも話を聞いてみると、緊張でお腹が痛くてあんまり動けなかった。でも、通ったと思うよと強気の発言。。
朗報を待ちたいところです。
結果は1週間程度後に。