情報商材は、一般的に個人の方が何かに成功するまでに必要とした「ノウハウ」を売るビジネスです。
内容はマインドだったり、技術的な物、投資で儲ける方法やブログの書き方、副業の始め方などがあります。
興味がない人にとっては一見ニーズが無いように見えても、人が変わると必要とする人の心に響き、興味を持った方に情報を販売するのが情報商材なのです。
世の中には色んな考え方の人がいますので、人のためにと無料で情報発信している方もいますが、情報発信には手間暇がかかり、ブログから派生して、セミナーだったりメルマガや電子書籍という形で販売する人もいるのです。
そんな「情報商材」の良い面・悪い面を見ていきながら、なぜ人が魅力を感じ、「価値があるか無いかわからないもの」に取り組んでいくのか?まとめていきます。
1.情報商材が成功の近道!欲しいものをすべて手に入れられる!?
インターネットなどの普及によって誰しもが簡単に情報を手にいらられるようになりました。そんな情報化社会において、最も価値ある資源の一つとなるのが情報です。
世の中には知っている人だけが得をし、知らなければ損をすることが数多く存在し、チャンスを掴み、いち早く取り組んだ人が得をするのです。
情報が重要な時代だからこそ、「情報の価値」をどう見定めるのかが、非常に悩ましい問題です。
情報商材に対し、ほとんどの人が感じるネガティブな感情にあるとおり、内容と価格が釣り合わない情報が大半であることにより消費生活相談件数も増え、現在、情報商材という言葉が、ネガティブなワードとなってきています。
ネットで検索してみると、「情報商材の約90%以上は詐欺」という言葉が目に飛び込んできます。
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最近は、消費生活相談件数は落ち着きつつありますが、2018年以前は右肩上がりで推移し、消費生活相談件数が倍増してきました。
多くの人が、なぜ、騙されたと感じる情報商材に飛びついてしまのか?解説していきます。
①なぜ、情報商材に飛びつくのか
情報商材に入り込んで行ってしまうのは、そこには手に入れたいと想像する未来を見せつけられ「そうなりたい!なれるかも!」といった期待感やワクワク感が入口とります。
情報商材を販売するが側は、自信のビジネスが成立するように、ターゲット層の心に響く、欲しいものが手に入ると感じる見せ方を仕掛けてくるのです。
例えば、
- 異性からもてたい
- お金を手に入れたい
といった欲求があり、それを叶えるベネフィットが示してきます。
まずは、情報商材の内容はそっちのけで、購入後に得られる幸せな未来を具体的に提示し、私がなれたのだから「あなたもなれる」と期待感を煽るのです。
もともと突き抜けた能力・魅力のある人であれば、その情報を得ることで、そのまま実践し成功する人もいますし、当然ながら、いまいち上手くいかない人もでてきます。
そして、情報商材は絶妙な金額設定で、払えるけれども、かなり高額な設定が多く、この額じゃ買えないなーというタイミングで、期間限定の値引きなどを仕掛けてくるのです。
情報商材に出会う一般的な流れとして、
- SNSやブログで興味をもつ
- 何を売ってるのかわからないがベネフィットやその人に魅力を感じる
- 問題が解決できるアフターフォローも魅力
- 実績や感想がすごい
- コミュニティ内で口コミが広まる仕組みがある(ように見える)
②SNSやブログで興味をもつ
ターゲットが悩みそうなことをコンテンツ化され、ユーザーは役立つノウハウを発信した人を信頼し、顧客となります。
③ベネフィットに魅力を感じる
情報商材の説明よりも、購入後に得られる幸せな未来がたくさん提示されています。さぞ魅力的に見える事でしょう。
④問題が解決できるアフターフォローがある
情報商材を購入する人は、情報商材が欲しいのではなく、解決したい問題があるのです。
問題解決へのサポートが充実していると感じると、購入へ踏み切りやすくなります。
⑤実績や感想がすごい
情報商材を購入する前は、多くの人が「期待外れの内容だったらどうしよう」という不安を少なからず抱えています。
そこで、安心できる実績や感想があることで、情報商材を購入する後押しとなるのです。
⑥コミュニティ内で口コミが広まる仕組みがある
同じ欲求のもとに集まった同士のコミュニティの場が設けられていて、仲間として、既存のコミュニティにより口コミが広がりやすくなっています。
2.情報商材の種類
情報商材には様々なものがあるため、いくつか紹介していきます。
①稼ぐ系情報商材
稼ぐ系情報商材とは、お金を稼ぐためのノウハウやスキルについての情報を販売しているものです。
裕福になりたいという事は、多くの人の願望であり、ニーズの高いジャンル・テーマです。
株式投資や投資信託、FXや仮想通貨などの金融資産運用から、競馬やパチンコなどのギャンブル系などが挙げられます。
実績がある人のノウハウを知りたいと思う人が多く、投資やギャンブルで成功した人の情報商材は人気が集まります。
人気がある反面、お金にまつわるネタはトラブルが多く、特に注意が必要です。
②恋愛系
恋愛系情報商材も多くの需要があります。
恋愛について悩む人も多く、その悩みもバラバラであることが多いため、幅広いテーマで売れるジャンルなのです。
恋愛に奥手な人へ向けた異性と付き合う方法や、理想の結婚をするための方法を教えてくれるものなどさまざまです。
実際に恋愛の悩みを解決するかはわかりませんが、心理学などに基づいた恋愛テクニックなどが示されています。
3.情報商材によるトラブルが頻発する理由
①売り方に問題がある
情報商材でトラブルが発生する大きな原因は、購入者が「思った内容ではなかった」と感じることによるものです。
こうした事態になってしまう背景には、WIN-WINとなることを考えず、販売利益にばかり注力した売り方に大きな問題があります。
情報商材の販売では、販売主が購入さえしてもらえれば「OK」と考えて、実際とはかけ離れていたり、強調したキャッチコピーを付けた誇大広告である場合が多々あり、購入者に勘違いさせる一つの要因となっているのです。
一例として、「秒速で1億を稼ぐ条件」といったものがあり、模倣した「〇日で〇万円稼ぐ」、「必ずできる」、「効果は一生続く」などの強烈なコピーの広告が多く見受けられ、誇大な表現原因でトラブルに発展しています。
インターネット・SNSでだれでも簡単に情報発信が出来るようになり、表現の規制は、従来であればチェック機関が修正し防がれていたものの、誇大広告といった知識を持たないのない個人でも販売できるようになったことで、急激に増えてきたのです。
②情報が使い物にならない
購入者の不満・不信感が、トラブルに発展するケースも多くあります。
特に多いのが、情報が使い物にならないケースです。
高いお金を出して購入したのに、一般人には全く使えない情報、嘘や夢物語の情報ばかりであったら、購入者はショックを受け困惑してしまいます。
稼ぐ系の情報商材は、商材自体が高価である傾向があるとともに、実際ふたを開けてみると、難しすぎたり再現性が低く、全然稼ぐことができないということも珍しくないのです。
また、情報が古くて今は使えないノウハウであったり、今の時代に合っていなかったりすることもあります。
多くの人が「情報商材を購入したけれど、支払った価格と情報の価値が合っていない」ことにショックを受け悩んでいるのです。
どこにも相談しない人が一定数いるので、消費者庁で示される相談件数は氷山の一角に過ぎません。
4.「【ベネフィットの魔力】なぜ人は「情報商材」に飛びつくのか」まとめ
情報商材は、人が求めているベネフィットが訴求されていて、その情報が合致する人を惹きつける魔力を持っています。
情報が人に便益を与える可能性があることは間違いありませんが、その情報に沿ったやり方が、誰でも出来るものでもなく、教わったとおりに進み、簡単に成功できるかは疑問が残るところです。
情報商材の問題で悩ましいのは「情報商材の中には、価値がある情報も存在する」ことです。
その情報が正しく価値があるものであれば、努力・マインドセット・勉強して突き進むことが出来れば、成功をつかむことも可能でしょう。
しかしながら、情報が正しいものかどうかは、正直買ってみないとわからないものなので、本当にその人だけが持っている情報なのか?無料で知識を得られないか?など、情報の真偽を確かめる努力も必要ですね。
子育てのために副業に取り組みたい方、恋愛で成功したい方など、お金を稼ぐ・恋愛の成功手段は一つではないので、焦らないで情報を探して、これだというものに取り組みたいものです。